サーバの定義とは?
ITソリューション事業部門統括 エンジニア一筋 浅見です。
現在はインフラまわりを担当することが多く、今回はWeb制作で重要なサーバの話をお伝えしようと思います。
「サーバ」「サーバー」
世の中ではどっちも使われていますよね。2つとも同じ意味なのでどちらかを使ったら間違いということにはなりませんが、IT関連の人は「サーバ」のほうを使う人が多いです。
ちなみに同じような感じで「コンピュータ」「コンピューター」や「ユーザ」「ユーザー」などがありますが、どちらを使っても大丈夫ですが、JIS規格では「3音以上の言葉には語尾に長音符をつけない」というルールがあるので、迷ったときは最後の長音符は無しにするとよいでしょう。
※JIS規格=日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められた日本の国家規格のこと。
さて本題。「サーバ」ですが、「サーバ」とはなんでしょうか?
- コンピュータがたくさんあるもの?
- ホームページとかを置く場所?
- ゲームなどでみんなが集まって遊ぶ場所?
などが頭に浮かぶ人が多いかと思いますが、実際は
ネットワーク上でデータを提供している側のコンピュータ
です。
みなさんの使っているパソコンもサーバになりえます。ただし、みなさんが使っているパソコンのパワーではたくさんの人がアクセスするとあっという間に遅くなってしまうので、サーバ用のコンピュータが使用されることがほとんどです。
サーバに対しデータを利用している側をクライアントと呼びます。私たちがWebサイトを見たりメールを受信したり送ったりする際には、クライアントからの要求に対して、サーバからデータが送り返されています。クライアントの要求に合わせてファイルを送ったり、データを保存したりすることがサーバの主な役割となります。
サーバの種類
実はサーバには色々な種類があるのです。
- Webサーバ
- メールサーバ
- データベースサーバ
- DNSサーバ
- SSHサーバ
などなど・・・ここでは各サーバの細かい説明までは割愛しますが、どのようなサービスを提供したいかによってどのサーバを入れるかを決めます。
「機器」としてのサーバ
レンタルサーバ・・・よく耳にしますよね?これって上に書かれているサーバの種類にないですよね。そうなんです。そこがサーバとは何かを分かりづらくしている原因なんですよね。
サーバには以下の2種類があります。
- 「役割」としてのサーバ
- 「機器」としてのサーバ
サーバの種類で書いたのは「役割」なんですよね。それでは「機器」としてのサーバとはなに?ということになります。
それはズバリ
サーバとして使うためのコンピュータが「機器」としてのサーバ
です。
冒頭のほうで、「みなさんが使っているパソコンでもサーバになる」と書きました。ただこれだと、何十人何百人が同時にアクセスしたときに動作しなくなってしまいます。それに耐えられるように設計されたコンピュータのことを「機器としてのサーバ」といいます。
レンタルサーバ
最後にレンタルサーバの話をします。業者に申し込んで借りるサーバをレンタルサーバと言います。レンタルサーバには大別すると4種類に分けられます。 レンタルサーバと言っても料金や機能は種類によって異なります。
共用サーバー | VPS | 専用サーバ | クラウドサーバ |
他のユーザーと共用 | カスタマイズできるが専門知識が必要 | 1つのサーバを自由に使えるが専門知識が必要 | 機能の自由度が高い。クラウドサーバごとの知識が必要 |
月額100円~ | 月額700円~ | 月額7,000円~ | 月額3,000円~300,000円 |
それぞれにメリット/デメリットがあり、お客様の要件を聞いてどれを使うか判断します。最近AWS(アマゾン ウェブ サービス)という言葉を聞くことが多いかと思いますが、それは上記でいうところの「クラウドサーバ」となります。
イーツーでも昔はサーバを持っておりそれを使っていたのですが、8年ほど前にサーバを自前で持つことはやめてレンタルサーバを借りて運用しています。自前で持っていた頃は、年間5〜6回はハード的にサーバが壊れてデータセンターによく夜中に車で行ってました。正月、実家にいた時にアラートがあがったときは大変でした。今ではレンタルサーバを利用しているので、それがなくなっただけで私は幸せです!
最後に
サーバについてお話ししました。サーバには
「役割」としてのサーバ と「機器」としてのサーバ がある
これを知っているだけでダイブ分かりやすくなるかと思います。